自己紹介

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福井県おおい町の小学校です。 日々の様子をお伝えします。

2014年7月2日水曜日

7月号

身を守る
  
『石も木も まなこにひかる あつさかな』 向井去来 作

梅雨の真っ只中,蒸し暑い日に少し辟易しています。けれども,ところによっては,雹が降ったり豪雨となったり,あちらこちらで被害が出ています。このところの不順な天候は,何か恐ろしく感じられ,早い梅雨明けが待たれます。

さて,先日,ある子どもから,学校のホームページから好きな写真を取り込んで持っているという話を聞きました。自分用に持っているだけで何もおかしなことをしているわけではないので安心しました。しかし,同時に,今頃の子どもたちがスマートフォンやタブレットを簡単に使いこなしている実態に,大人がもっと気をつける必要を感じました。

例えば,携帯音楽プレイヤーは,持ち運んでどこでも音楽を楽しむことができる便利な道具ですが,楽しいはずの携帯音楽プレイヤーでトラブルに巻き込まれてしまうことがあります。それは,携帯音楽プレイヤーには,簡単にインターネットに接続できて,無料通話アプリに接続できてしまうものがあるからです。無料通話アプリを使うと,いつでも家族や友だちと連絡を取り合うことができます。
けれども,無料通話アプリの書き込みが常に安全とは限りません。「乗っ取り」「なり済まし」といったように知らない人からの書き込みで騙されることもあります。
また,悪口を書き込まれたり,うその情報が伝わったりすることもあります。さらに,安易に住所や名前を記すと,迷惑メールが届いたりいたずら電話がかかってきたりして,人に迷惑をかけてしまうこともあります。
一度書き込んだ文章や投稿した写真は二度と取り戻すことができません。また,それらがいじめにつながったりすることもあります。

平成25年度中に出会い系サイト,コミュニティーサイトを利用して,犯罪の被害にあった子どもは,全国で1,452人であることが警察庁の調べで明らかになりました。被害にあった子どもの多くは,サイトの危険性について,保護者から注意を受けていませんでした。

そこで,保護者が子どもをネット危機から守るための「7つの約束」をお伝えします。
①大人も子どももルールやマナーを守る。 

②ネットで知り合った人とは会わない。

③家庭のルールを作る。

④いじめはしない,見逃さない。

⑤トラブルは大人に話す。

⑥加害者にも被害者にもならない。

⑦大人の携帯電話を勝手に使わない。  ――安心インターネットライフ★ガイドより―


 おおい町では,今年度中に授業にタブレットの導入が予定されています。インターネットや動画等を使って,子どもの学習意欲や理解を高めることをねらっているわけですが,機器を使うのは子どもたちです。インターネットを当たり前に使う新しい社会環境の中であっても,健やかに子どもが育つ環境を整備することは,大人に課せられた責務です。御家庭内でも,是非インターネットの使い方等について,ルールを決めておいていただきたいと思います。


 7月に入りました。あと3週間で夏休みです。子どもたちが,安全な夏を過ごせるように注意深く温かく見守っていきたいです。